![]() 1962年に出版された、豊子愷の漫画全集。1945年に出版された≪故诗新画≫、≪儿童相≫、≪学生相≫、≪民间相≫、≪都市相≫、≪战时相≫を一冊にまとめたものである。 豊子愷の漫画は人々のよくとらえており、作品の多くは児童のための教材となっている。作品の大部分が豊家の姉弟をモデルとしたもので、読む人の心を動かす内容である。また、古代の詩の雰囲気をまとった作品も多く存在する。漫画を読んでいながら、まるで古典文学を読んでいるかのような感覚が得られる。俞平伯は以前「豊子愷の漫画は一面に散りゆく花が持つ、情緒のようなものがある。」と称した。豊子愷漫画にはリリックな作品があるため、人々はその作品について話に花を咲かせることとなるのだ。ある作品では昔の佳句を選び、豊子愷が現代に読み解くことで、昔のものに新しいイメージを与えている。またある作品では、自ら新しい詩を作っている。これは作者がリアルな生活を細かく観察し、その意味を深くかみしめ、詩に描写したものだ。これらの作品は、素朴で人情にあふれており、作者の深い愛情が現れている。豊子愷はかつて、「たとえつまらない遊びのようなものであったとしても、少しでも“人生”の意味を含んでいるとすれば、そのものは存在する価値がある」と言った。豊子愷は一生の中で、多くの漫画作品を残した。この本に収められているのは、そのうちの一部分である。70年あまりの時を経てなお、豊子愷の漫画は今日も多くの読者に愛されている。 |
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| このように、柔らかいタッチで日常の一コマを切り取ったような作品が多くある。人物は背中を向けた状態で描かれることも多く、表情が見えない。作品にのせられている言葉も少ないため、解釈は見る人の想像にゆだねられる。各個人の想像力をかきたてられるところが、豊子愷の漫画の魅力の一つであるのではないだろうか。 |
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| 作成:大西明果 |


