普通、文芸作品中で集中的に浮き彫りにし、描写する主要な人物を指し、時には主役とも言われる。主人公は作品において矛盾の衝突の主体であり、作品のある事情の展開及び他人物の出現と動きの中心である。一般的に言うと、どの作品にも少なくとも一人の主人公がいる。作品での主人公の数は主人公の生活内容に反映され決まると見るべきである。小説中で主人公の性格の形成と発展は直接作品のテーマ、思想を体現している。

 

（『中国小説辞典』北京出版社　１９９０年４月）

作成:木庭恵太