Shūxìntǐ Xiǎoshuō
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手紙の形式を用いて書かれた小説。一人称を用いてストーリーを叙述し、人間像を描き出す。書かれた内容は全て「私」の体験や見聞であり、読者に親しみとリアリティーを感じさせる。この類の小説は人物の心の中の世界を表現するのには長けているが、客観的なシーンや複雑な社会矛盾は描きにくい。一般的に中、短編小説に用いられる。ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、歌徳)の『若きウェルテルの悩み』などがあり、中国では「五四」以後の郭沫若、冰心などがこの類の小説を書いている。 (『中国小説辞典』北京出版社 1990)
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作成:河本美紀 |