摄影小说

Shèyǐng Xiǎoshuō
摄影小说
撮影小説(さつえいしょうせつ)・フォト小説

 近年起こった一種の独特な創作様式。

 撮影小説とは撮影芸術と文学が結合した産物で、小説の範疇に属する。撮影小説と通常の小説は、いずれも人物の活動をもとに、物語のプロットを展開していこうとするが、通常の小説と異なっているのは、主にその主要な構成材料が言語ではなく、作者がプロットに基づいて構想した画面であるところにある。作品の主体としてこれらの画面は撮影という手段によって得られ、それにあわせて文字の解説を付け加えている。画面と画面、画面と解説の文字の組み合わせの上で、基本的に採用しているのは連環画の表現形式である。撮影芸術の優劣は撮影小説の芸術レベルを判断する主な基準となる。

 撮影小説のプロットは普通比較的単純で、物語の構成上微型小説の影響を比較的多く受けている。近年わが国の撮影小説が表現してきたものは基本的には法律や制度、愛情がテーマである。

(『文芸学新概念辞典』文化芸術出版社 1990)

以上作成:田中洋子
 

 写真と小説の結合体。写真の画面を主とし、簡明な文字を配し、人物、ストーリー、主題を表現する。撮影芸術と小説芸術の特徴を備えている。その創作過程は連環画の創作と似ており、まずストーリーをシーンごとの説明文に分け、その説明文に従って撮影する。説明文はストーリーの連続性を備え、人物の性格を十分に表現できなければならない。撮影小説の発端は1920年代で、40年代のヨーロッパと日本で流行した。80年代には中国にも影響があった。

(『中国小説辞典』北京出版社 1990)

以上作成:河本美紀

 

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