知青文学

Zhīqīng Wénxué
知青文学
知識青年文学(ちしきせいねん・ぶんがく)

 当代文学に見られる一種の特殊な文学現象である。広範囲にわたる知識青年による「上山下郷」という社会運動が起きていた時期を含む。早くも「文革」前から既に「知青文学」作品は出てきていたのだが、80年代初期になって、ようやくピークを迎えた。非常に多くの知青文学作家が出現した;史鉄生,张承志,孔捷生,王安憶,張抗抗,韓少功,梁暁声,叶辛,鉄凝,矯健,王小鷹,陸天明,暁剣,嚴亭亭,包家駿,楊東明などである。多くの作家が知青の題材に対して目的を定めて探求を進めていった。これによって、<今夜有暴風雪>,<这是一片神奇的土地>,<南方的岸>,<本次列車終点>,<蹉跎歳月>など知青文学の佳作を多く生み出した。このことは知青文学繁栄のいっさいを示している。知青文学の題材は幅を広げていき、歴史の容量は増大し、主題は常に深みを増していき、次第に近距離な直感実録となり、客観・歴史・論証的見地から通して過去を振り返り、人生について思索し、強烈な社会責任感と使命感が現れている。知青文学は、芸術面において新機軸を打ち出し、人民のイメージを描くことや人民の中間の新しい知青典型に走ることに尽力した。また芸術の多面性が原因で風格もまた多種多様、きらびやかで色彩豊かである。多くの知青文学は心態文学であるため、主に精神を掲示する傾向がある。そのため心の体験の客観と心態を書き表し、芸術面における重要な表現手段となっている。新しい時期の知青文学の主流は滔滔と湧き上がり、中でも小説と シナリオ(テレビドラマ台本も含む)が際立ち、後に相当多くの人を喜ばせるという成績を顕示していた。
 
(『中国现当代文学词典』 辽宁教育出版社)
作成:末石卓誉

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