章回小说

Zhānghuí Xiǎoshuō
章回小说
章回小説(しょうかい・しょうせつ)

 古代長編小説の主要なスタイル。宋代話本を起源とし、元末明初に形作られた。講談師が長い一編の物語を何回にも分けて語り、物語の鍵となるところで突然話を終わらせて、聞き手に次回も聞きに来させるという特徴を保っている。一冊の本をいくつかの章に分けて「回」と呼び、一般的に少ないものでは十数回から数十回、多いものでは百回以上にもなる。毎回その始まりには「回目」と呼ばれる対になった見出しがあり、その回の中心となる内容を概括している。このように回に分けて目録を記すことによって、ストーリーをつなげ、段落をそろえ、文脈をはっきりさせることができる。『水滸伝』や『三国演義』などがある。現代の長編小説でも、『呂梁英雄伝』のように章回形式を用いる作品もある。
 
(『中国小説辞典』北京出版社 1990)
作成:河本美紀

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