Héhuādiànpài Xiǎoshuō
荷花淀派小说
荷花淀派小説（かかでんは・しょうせつ）

　孫犁をリーダーとする文学流派。主な作家に、劉紹棠、従維煕、韓映山、房樹民など。彼らは前後して孫犂の教育と育成を受けたため、創作の中にはいろいろな程度で小説『荷花淀』の芸術風格が体現されており、荷花淀派と称される。その基本的な創作の特徴は、リアリズムの創作方法を堅持し、多くは自分の良く知っている生活を書くことである。作品は正面から重大な政治闘争を描くことは少なく、河北一帯の農村を題材に、日常生活の画面を通じて時代と社会の情勢を反映する。環境の厳しさと農民自身の欠陥を回避せず、情熱と敬意を持ち、生活の中の詩意美、労働者の心の美、人情美を取り出して見せるようにするが、それが表現される場合にはフェード・インとフェード・アウトを特色とし、「女性的で柔らかな美」に属する。この作品のスタイルは清く正しく、味わいがあるものが多い。

（『中国小説辞典』北京出版社　1990）