阿克梅主义

Ākèméi Zhǔyì
阿克梅主义
アクメイズム

 20世紀初頭のロシアのモダニズム流派。象徴派内部に分裂と危機が生じたことにより、詩人のグミリョフ(1886-1921)をリーダーとする象徴派詩人の一派、ゴロデツキー(1884-1967)、アフマートワ(1889-1966)、マンデリシュターム(1891-1942)、クズミン(1875-1935)、ジンコヴィチ、ノルブトらが「詩人の職場」を組織し、『アポロン』(ゴロデツキー発行)などアヴァンギャルドの雑誌を論壇とし、1912年から、「アクメイズム」(ギリシア語のakme=最高、最高峰の意からくる)の旗印を掲げた。

 彼らは、象徴派がすでに活力を失ったと宣言し、アクメイズムを以って象徴主義に替え、ロシア象徴主義詩学を革新せんとした。アクメイストは象徴派の虚無的で「非現世」への執着と神秘主義に反対し、人間世界に戻ること、具体的物質世界に目を向けることを提案した。彼らは分かりにくい隠喩や象徴に夢中になることに反対し、伝統文化との連繋を尊び、言語の明確性、詩句の簡潔さ、イメージの造形を提唱した。けれどもこの象徴派に対する反逆者たちは、結局最後まで象徴主義の影響を拭い去り、真の現実に近づくことができなかった。彼らが詩歌の芸術的形式の上で、得ることができた成果は、後のソ連の詩人たちに継承された。アクメイストのグループは十月革命後、解体された。

(『文藝学新概念辞典』文化芸術出版社1990.4)

 
 

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