高潮

Gāocháo
高潮
クライマックス

「頂点」、「高峰(ピーク)」とも呼ばれる。ストーリーの構成部分の一つ。主要な矛盾衝突が十分に描かれる過程を経て、最も鋭く、緊迫した段階に至ることを指す。矛盾する両者の運命や事柄の成否、その後の見通しを決定する鍵となる。クライマックスは、必ずしも作品の中で最もにぎやかな場面だとは限らない。しかし必ず、人物の運命の格闘が最も激しく、思想と感情の衝突が最も深い部分である。例えば『春蚕』では、「繭工場は閉鎖され、取引は行わない」というニュースが伝わり、絹の原糸が豊作であるにもかかわらず、老通宝の希望が消え失せる場面がストーリーの「クライマックス」である。

(『中国小説辞典』北京出版社 1990)

作成:河本美紀

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