劉大任

Liú Dàrèn
劉大任
りゅう・だいにん

(1939~ )

劉大任小伝:

1939年生まれ。江西永新出身。1948年に來台し、台湾大学に入学。このとき密かに三、四十年代の大陸作家の作品を読む。自らを禁制本を読んで育ったと自嘲する。また、多くの前衛派詩人、書家と知り合い、小説や詩作に取り組むようになる。

 1960年に処女作「逃亡」を「筆匯」に発表し、散文式小説と自認する「大落袋」を『現代文学』に発表する。1962年9月にアメリカのハワイ大学東西文化センター科学研究員の職に就き、そこで邱剛健と知り合い『等待果陀(ゴドーを待ちながら)』を共訳、ウィスコンシン大学文教院で上演、大きな反響を呼ぶ。

 1970年に小説集≪红土印象≫を出版し、釣魚島防衛運動に熱心に参加し、博士の学位を捨てる。1972年に国連に就職する。1975年に長編小説『浮游群落』を完成、その後小説集『杜鹃啼血』、『秋阳似酒』、『晚风习习』などを出版。現在はアメリカに居住。

(『劉大任集』前衛出版社 1993.12)

著書

『台湾作家全集 短篇小説巻 戦後第二代 劉大任集』前衛出版社 1994.6第二刷

 
作成:池上里子

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