呉伯簫

Wú Bóxiāo
呉伯簫
ご・はくしょう

(1906.3.13~1982.8.10)

呉伯簫小伝

 本名、呉熙成、山東莱蕪県の人。1925年北京師範大学英語系に入学、同年文学創作を開始、処女作「白天與黒夜」を発表した。初期作品は現実生活からの逃避的傾向が表現されている。1931年、大学を卒業、青島大学、山東教育庁などで働く。この時期に発表した散文は、後に散文集『羽書』にまとめられているが、ほとんどは幼年期の農村生活を背景とし、美しい人生に対するあこがれと暗黒社会に対する激憤を描いている。
 1938年、延安に行く。抗日軍政大学に入り、前線ににおける抗日宣伝に参加、陝甘寧辺区文化協会秘書長、教育庁庁長に就任。1942年延安文藝座談会に参加。抗戦生活を内容とする散文を発表しつづける。抗戦勝利後は、華北聯合大学中文系副主任に就任。1951年東北教育学院副院長、1954年に人民教育出版社副社長、副総編集に就任。その後、中国社会科学院文学研究所副所長。
 1960年代には、延安での生活の回想を題材に人口に膾炙する散文「記一輌紡車」「菜園小記」などを書いている。彼の作品は真に迫り、素朴で、深い含蓄のある情景のなか、人を空想や奥深い道理に誘う。

(王鉄紅『中国現代作家大辞典』新世界出版社 1992)

著書
 
研究資料

『中国当代文学研究資料 呉伯簫研究專集』廣西人民出版社 1987.6

作成:青野繁治

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