呉濱

Wú Bīn
呉濱
ご・ひん

(1958-  )

呉濱小伝:

 1958年6月南京に生まれる。後、北京に移るが、さらに山東済南で小学、中学、大学に通った。幼年期少年期を彼は家庭の不幸のなかですごした。しかし彼は自分にとって天下最良の両親をもっていたため、当時の生活は幸福と喜びを欠いてはいなかった。数年鉄鋼労働者をやり、死が頭の上を掠めていく瞬間も体験した。
 文学はずっと一つの夢であった。彼にとって文学は人間が自然や世界に面と向かって何もできない嘆息から抜け出させるものである。
 簡単な大工仕事と電機作業が出来るので、家具が形をなしたときや電灯がともった瞬間に、よく満足と喜びを覚える。友達づきあいが好きである。これは或いは山東人であるせいかもしれない。

(『城市独白』作家出版社 1988.12)

 1982年山東大学中文系卒業。1983年に小説の創作を開始。1988年からは影視文学の創作を始める。現在北京某中直単位で働く。

(『重疊影像』中国社会科学出版社 1993.3)

作品集

『城市独白』作家出版社 1988.12 =文学新星叢書 第五輯
『重疊影像』中国社会科学出版社 1993.3 =海馬文学叢書

 
注釈本

『重疊影像』是永駿編注 東方書店 1997.1.31

作成:青野繁治

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