Zhāng Xiàotiān
張笑天
ちょう・しょうてん

（1939.11.13-2016.2.23）

張笑天小伝：

　小説家。筆名に紀延華、紀華、厳東華などを用いたこともある。黒龍江延寿の人。1939年生まれ。吉林敦化県第一中学語文教師、長春電影制片廠の劇作家、中国作家協会吉林分会理事などの職務を歴任。13種の作品を出版している。そのうち中、長篇小説が７種、すなわち『雁鳴湖畔』（王維臣との共作、吉林人民出版社1973）、『厳峻的歴程』（北京出版社1978）、『永寧牌』（春風文藝出版社1979）、『回来ﾛ巴，羅蘭』（春風文藝出版社1979）、『愛的葬礼』（韋連城との共作、春風文藝出版社1981）、『中正剣之夢』（春風文藝出版社1982）、『落霞』（春風文藝出版社1983）、小説集が５種、すなわち『張笑天短篇小説選』（春風文藝出版社1981）、『家務清官』（花城出版社1982）、『春之煩悩』（吉林人民出版社1983）、『黒十字架』（群衆出版社1983）、『張笑天中篇小説選』（春風文藝出版社1984）、映画シナリオとして『春眠不覚暁』（吉林人民出版社1981）がある。
　張笑天の作品は二種類に分けられる。一つは歴史に題材を取り、中国近代史現代史における革命闘争を反映することに重点を置いたもので、代表作に『永寧牌』、『中正剣之夢』などがある。もう一種類は、現実生活を題材とし、新時期の老幹部たちの異なった精神状態を反映したもので、その代表作に『家務清官』がある。彼は物語の構成に巧みで、作品のストーリーを起伏に富んだものとし、人を引きつける魅力がある。

（『簡明中国当代文学辞典』河北人民出版社1988.2）