成仿吾

Chéng Fǎngwú
成仿吾
せい・ほうご

(1897~1984)

成仿吾同志生平

 我が国の無産階級革命家、忠実な共産主義戦士、新文化運動の重要な代表、無産階級教育家、社会科学者、中共中央顧問委員会委員、中共中央党校顧問、中国人民大学名誉校長成仿吾同志は、1984年5月17日午前11時17分北京で逝去した。享年87歳。
 成仿吾同志は、1897年8月24日湖南新化県に生まれ、早年日本に留学。五四運動ののち、著名な革命文学団体「創造社」を創立、多くの文学刊行物の創刊に参加し、多くの論文、小説、詩歌を執筆し又翻訳し、無産階級革命文学を提唱、我が国の革命的新文化運動に重要な影響を及ぼした、当時影響力のあった文学者であった。
 成仿吾同志は、1925年中国国民党に加入し、広東大学教授、黄埔軍官学校教官を勤めた。大革命が失敗したのち、マルクス主義の文藝理論を深く学ぶためにヨーロッパに行き、1928年パリで中国共産党に加入、革命活動に従事し、中共のベルリン、パリ支部機関の刊行物『赤光』の編集長となった。1931年に帰国、鄂豫皖省委員会宣伝部長、省ソビエト文化委員会主席兼紅安中心県委員会書記を勤めた。1933年省委員会により派遣され、上海の党中央を訪ねるも、幾多の苦難を経て、魯迅先生の援助により、中央との連絡が取れた。1934年1月瑞金中央ソビエト区に到達し、全国ソビエト第二次代表大会に参加、ソビエト中央政府委員に選ばれると同時に、中央宣伝部と中央党校の仕事に従事した。1934年10月、著名な二万五千里の長征に参加。途中、徐特立同志とともに、幹部団政治教員を勤めた。
 1935年10月に陝北に到着後は、中央党校高級班教員、教務主任を勤めた。1937年に抗日戦争が勃発すると、大勢の革命青年が全国各地から延安へとやってきた。中央は陝北公学の創設を決定し、成仿吾同志が陝北公学の校長を勤めた。1939年彼は数千名の青年学生を引き連れて、敵の後方へ赴き、華北聯合大学を創設し、前後して、華北聯合大学校長、晋察冀辺区参議会議長、中共晋察冀中央局委員、華北大学副校長などを勤めた。建国後、中国人民大学副校長、同校長、党委員会書記、東北師範大学、山東大学校長および党委員会書記を歴任。
 成仿吾同志は党の七全大会、八全大会、十二全大会の代表であり、第一回、第二回、第三回、第四回、第五回の全国人民代表大会の代表であり、第一回政治協商全国委員会の委員、第五回全国政治協商会議常務委員であった。
 成仿吾同志は1934年に瑞金中央党校で教鞭を執って以来、一貫して党の教育事業に従事した。彼は教育は革命と建設の為に奉仕しなければならない、と強く発現し、理論を実際と連携させる学風を提唱した。教条主義に反対し、中国の実際から出発し、絶えず社会主義教育の規律を探究、総括することを堅持し、無産階級教育事業の為に、傑出した貢献を行ない、党と国家のために、次々に政治的に堅固で、作風は実を求め、真の才能と実学を身に付けた革命と建設の人材を養成した。
 成仿吾同志は学習に潜心し、知識は該博、ドイツ語、英語、日本語、フランス語、ロシア語という5つの言語に精通し、長期にわたって、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想を宣伝しまた守るために力を尽くした。早くも延安時期に徐冰同志と共同で、『共産党宣言』を翻訳している。晩年になって、『共産党宣言』を訳しなおし、『ゴータ綱領批判』『社会主義の空想的社会主義からの発展』などマルクス、エンゲルスの著作の翻訳校訂を行ない、マルクス主義を正しく宣伝するための貢献も行なった。
 十年の動乱時期、成仿吾同志は「四人組」の逆流政策を深く憎んで拒絶し、抵抗と闘争を行なった。非常に困難な状況下で、『長征回顧録』を執筆している。「四人組」粉砕後、とくに三中全会以降は、心から党の路線、方針および政策を支持し、徹底して貫徹し、我が国の社会主義現代化建設を加速させるため、また多くの専門的人材を養成するために、最後に息を引き取るまで心血を注いだ。
 成仿吾同志の数十年にわたる革命闘争のなかで、共産主義事業に対する忠誠心は変わることがなかった。彼は堅固な党派性と高度な組織性、紀律性を具えていた。党が彼にどのような仕事を与えても、彼は全力でそれを実行し、個人の名誉や地位には関心がなかった。また一貫して青年を愛し、青年たちを絶えず革命の道を歩むように導いた。彼は幹部に関心を払い、幹部の養成に熱意をもっていた。彼は言行一致、裏表ない性格で、人には誠実な態度をとり、正直で利己心がなく、青年や幹部そして知識分子に深く愛され、支えられた。
 成仿吾同志の生涯は、共産主義事業のために永遠に進撃する生涯であった。無産階級教育事業のために苦労をして開拓し、創造する生涯であった。マルクス・レーニン主義、毛沢東思想の伝播に精力を注いだ生涯であった。

中共中央党校

(趙遐秋『成仿吾傳』1988)

著作・単行本
 
参考書・研究書

『成仿吾傳』趙遐秋・著 中共中央党校出版社 1988.6

 作成:青野繁治

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