方敬

Fāng Jìng
方敬
ほう・けい

(1914~ )

方敬小伝:

 原籍四川万県。1935年北京大学外語系に入学。卒業後、大学に残り、授業と研究に従事。一貫して文学創作および翻訳にたずさわり、詩と散文を主に創作した。最初の詩歌『饋贈』は1933年の作で、1934年北平申報副刊『詩與批評』に発表した。この詩は初恋の甘い体験を描いている。1938年、何其芳、卞之琳と『工作』半月刊を共同編集し、1943年から1944年まで桂林で工作社の主宰を勤め、『工作』文学叢書を出版した。1945年から1947年までは、貴州大学在職中、『大剛報』文藝副刊『陣地』の編集長をつとめ、潘家洵、呂熒(ろけい)、祖文らと『時代周報』を編集した。
 1947年以降、当局の迫害を受け、重慶女子師範学院、重慶大学および相輝学院などで教授をつとめた。同時に文学創作にも従事し、陸続と散文集『生之勝利』や『記憶與忘却』などを出版した。
 解放後、西南師範大学教授、同副校長、党委員会副書記をつとめ、四川省文聯副主席、作家協会四川分会顧問などを歴任し、詩集『拾穂集』、散文集『花環集』を出版している。
 トルストイの『幸福な家庭』や『イワン・イリッチの死』、ディケンズの『クリスマスキャロル』の翻訳でも知られる。

(孫金鑑『中国現代作家大辞典』1992)

著書・単行本

『方敬選集』四川文藝出版社 1991.4

 
作成:青野繁治

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