朱文頴

Zhū Wényǐng
朱 文頴
しゅ・ぶんえい

(1970-  )

朱文頴小伝:

 1970年上海生まれの蘇州人。1992年蘇州大学卒業、経済学専攻。1995年作品を書き始める。既に数十万字の小説を発表。現在、『蘇州日報』副刊部勤務。 

(『迷花園』 珠海出版社 1999年)

朱文頴自述:

 私は上海で生まれ、その後蘇州で育った。私は、この表面的には近く見えるが実質的違いが極めて大きな二つの都市に特別の感情を抱いている。小説を書き始めてから現在まで、私の作品はすべて二つの文字で概括できる。それは「浮生」(儚い人生のたとえ)である。
 四年たって私は改めて創作の理由を考え始めた。写実に力を入れる余り、自分に面子の余地を残したくなかったのである。最も本質的なことは二つある、と私は感じる。空虚と虚栄である。ほかにまだあるとすれば、それは単に私の個人としての特質にすぎないかも知れない。実はこのことは私の一人の友人が言ったことで、それを言われたとき私は内心不愉快で、本能的に抵抗していた。しかし冷静になって考えてみると、確かにその通りなのである。それは真実であり、他の何よりも大切なことである。
 この話を書くことによって私は喜びを感ずる。私は自分が、もっと大切な力――真実を得たのだとわかったからである。
 私はそれに希望を託す。

(『両個人的戦争』 天津人民出版社 2000年)

作品集・単行本

『迷花園』文学新人類叢書第一輯 珠海出版社 1999.9/14.50元
『両個人的戦争』天津人民出版社 2000.6/12.00元
『青花和马爹利』浙江人民美术出版社 2003.10/28.00元

作成:青野繁治

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