KēYán
柯岩
か・がん

（1929-　）

柯岩小伝：

　作家。本名馮愷、河南省鄭州の人。中国児童芸術劇院専業作家、『詩刊』副主編、『児童文学』編集委員などの職務を歴任。作品は18種を出版。そのうち４種は劇本で、『相親記（お見合い物語）』（中国戯劇出版社1958）、『双双和姥姥（シュワンシュワンとおばあちゃん）』（上海文芸出版社、広東人民出版社1959）、『娃娃店（人形の店）』（長江文芸出版社1959）、『記着啊，請記着…（覚えていてね）』（四川人民出版社1980）。詩歌と劇本の合集『“小迷糊”阿姨（ぼんやりおばさん）』（作家出版社1960；中国少年児童出版社1979）。詩集は10種で、『帽子的秘密』（人民美術出版社1956）、『大紅花』（少年児童出版社1957）、『最美的画冊』（少年児童出版社1957）、『小兵的故事』（天津人民出版社1957）、『我対雷鋒叔叔説（雷鋒おじさんへの言葉）』（少年児童出版社1963）、『周總理，你在哪裏？（周総理は今どこに？）』 （四川人民出版社1978）、『柯岩児童詩選』（人民文学出版社1981）、『月亮会不会搞错？（お月様が間違えるかな？）』（新蕾出版社1984）、『寻找回来的世界（取り戻した世界）』（群衆出版社）。散文集として『起飞的孔雀（飛び立った孔雀）』（百花文芸出版社1963）、報告文学集として『奇异的书简（奇妙な手紙）』（四川人民出版社1980）、総合作品集として『柯岩作品選』（広東人民出版社1983）がある。

　柯岩の文学の創作形式は多様である。詩歌および戯曲は多く少年・児童の日常生活に取材し、そのなかから、典型的意義を具え、情趣に富んだプロットや人物を選び、洗練し、生き生きと表現し、青少年のよい品性を育てようとする。報告文学作品は、多く社会主義建設における先進的人物を表現対象とし、そこから祖国の人民の偉大さを反映している。その作品は、事物を仔細に表現することに長けており、タッチが細やかで、色合いが明朗、感情は熱い。

（『簡明中国当代文学辞典』河北人民出版社1988）

作品集・単行本