梁遇春

Liáng Yùchūn
梁遇春
りょう・ぐうしゅん

 (1906-1932)

梁遇春略歴

 福建閩侯の人。1924年北京大学英文系に学ぶ。1928年秋に卒業、上海曁南大学で教鞭を執る。翌年北京大学図書館に戻って働く。急性の猩紅熱に感染し、突然世を去る。

 文学活動は大学で学ぶ期間に始まるが、主に西洋の文学作品の翻訳と散文の執筆が主であった。翻訳は英国のものが多く、ロシアやポーランドなど東欧国家のものもあった。1926年より、『語絲』『奔流』『駱駝草』『現代文学』『新月』などの刊行物に散文を続々と発表し始める。後にその大部分は『春醪集』と『涙與笑』に収められた。数は多くないが、「何気ない語り」から、社会や人生に対する観察や思考を表現するのを得意とした。散文は芸術的個性が鮮明で、深くイギリスのエッセイの影響を受けている。五四以来の散文作品において、独自のスタイルを築いた。

(李麗『中国現代作家大辞典』新世界出版社 1992)

著書

『春醪集』北新書局 1930.3 上海書店影印 1983.11
『涙與笑』開明書店 1934.6 上海書店影印 1983.11

作成:青野繁治

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