Yáng Mù
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(1944- ) |
楊牧自伝: 私は1944年3月16日に、四川省渠県の没落した封建家庭に生れた。もの心がついた頃より、家は既に歴史お廃墟となっていた。初級中学に上がっただけで、 非主観的原因により退学せざるをえず、故郷に戻って畑を耕した。村の小学校教師を務めながら、通信教育と独学で師範大学中文系の課程を修めた。14歳の時にたまたま発表した一 篇の詩によって、私の一生の嗜好と波瀾の半生が決定づけられたのである。生活が不安定であったため、19歳の私は、風光明媚な南方の故郷に別れを告げ、1人西北地方へと放浪の旅を続けた。そして、天山山脈の北にあるグルバンテュンギュト砂漠の最果ての地で、“建設兵団”として開 拓生活を10年余り送ったのである。また、その頃新疆に下放されていた詩人の艾青と知り合った。一度の社会の混乱により、私は苦境のどん底に陥れられて、人間としての価値と尊厳を完全に喪失してしまったのである。34歳に なって漸く徐々に自己を取り戻していき、再び詩の創作に着手するに至った。 (『当代中国作家百人傳』1989) |
作品集・単行本『緑色的星』 詩集 新疆人民出版社 1980 |