洪峰

Hóng Fēng
洪峰
こう・ほう

(1957- )

洪峰小伝:

洪峰、苗字は趙である。1957年11月吉林省通楡県のある場所で生まれた。三代溯ってもすべて東北の土着である。そのため彼は14年間の学校教育と30年間の総合教育の後も、相変わらず半開化状態にあった。それは遺伝的素質であって、彼が悪いのではない。
1982年に東北師範大学を卒業すると、白城師範専門学校中文系で、学びながら、もっと若い人々の教育も行なった。1984年末、『作家』誌の編集部に配属され、彼の生活の道を変えた人を記憶した。彼は1983年から小説を書き始めていた。彼の小説は彼の趣味と関係がある。趣味とはサッカーである。彼はサッカーと生命とは関係が深いと考えている。この小伝を書いているとき、息子が生まれた。名前はとうに考えていた。その名前は親父になった彼が崇拝する一人の人物を彼に思い出させた。その人物は洪峰にとって生命そのものであった。彼は高らかな産声を聞き、自分の息子がかの人物やその民族と同じようにこの世界に生活するのは、仕方のないことなのだと悟った。彼は息子に言った。これが運命なのだ、と。
彼はその日、1987年5月6日を忘れたかった。

(『瀚海』作家出版社1988)

[自 画 像]
作品集・単行本

『瀚海』作家出版社 文学新星叢書 1988.1/1.65元
『重返家園』長江文藝出版社 跨世紀文叢第2輯 1996.2/17.00元
『洪峰小説自選集 苦界』長篇小説巻 華夏出版社 1997.1/17.00元
『洪峰小説自選集 瀚海』短・中篇小説巻 華夏出版社 1997.1/27.00元
『洪峰小説自選集 絶殺局』短・中篇小説巻 華夏出版社 1997.1/23.00元
『喜劇之年』長篇小説 九月叢書 江蘇文藝出版社 1997.10/12.80元

邦訳

「湮滅」岸陽子/訳 『季刊中国現代小説10』蒼蒼社 1989.7

作成:青野繁治

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