王實味

Wáng Shíwèi
王實味
おう・じつみ

(1906.3.31~1947)

王實味小伝

 本名、王叔翰、筆名詩薇、石巍、河南省横川の人。父親は郷里で学校を経営していた。清朝の挙人であるが、家計は困窮していた。
 1923年中学卒業後、河南の米国留学予備校に入学、一年後学校が廃校となったため、郵便局で働く。1926年北京大学に入学するが2年で帰郷。1928年に山東で教職に就き、その後南京の国民党党部で小職員となる。1930年から中華書局の「新文化叢書」のため作品を翻訳する。この頃小説『休息』を発表。自分の生活感覚と境遇を描く。
 1937年、延安に行く。最初はマルクスレーニン学院で翻訳編集の仕事に従事。後に文藝研究室に配属され、特別研究員に就任。1942年「政治家・芸術家」「野百合花」などを発表し、厳しい批判を受け、反党特務という間違った処分を受ける。1947年、部隊の移動に際し、殺害される。

(李亦飛『中国現代作家大辞典』新世界出版社 1992)

著書

『休息』上海文藝出版社 1989.12影印本
『野百合花』花城出版社 1992.12
『王實味 野百合花』黄昌勇/編 中国青年出版社 1999.1

  
研究書・研究資料

『延安四怪』黄樾/著 中国青年出版社 1998.1
『王實味傳』黄昌勇/著 河南人民出版社 2000.5

 
作成:青野繁治

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