Wáng Wènshí
王汶石
おう・ぶんせき

（1921.10.21～1999.6.5）

王汶石小伝

　別名、王礼曽、王仲斌、王蘊石。山西栄河（現万栄）の人。1936年、県の高等小学校時代にすでに抗日救亡運動に参加。1937年「県人民武装自衛隊」に参加。その後、西安東北競存中学在学時に、党の地下工作に従事する。1942年6月陝甘寧辺区西北文藝工作団で働き、前後して副科長、研究員、団長などの職につく。この間、秧歌劇『抓壮丁』『辺境上』などの初期作品を創作。
　1949年10月、辺区の文藝家協会に配属され、『群衆文藝』主編、のちに『西北文藝』副主編を担当。1954年、作家協会西安分会の創設に関与、秘書長をつとめる。1955年以降、『風雪之夜』などの重大な歴史転換期における農民大衆と農村基層幹部を描いた短篇小説を創作、その作品には時代の特徴が鮮明に表れている。
　1953年から何度も渭南や咸陽の農村に深く入り、生活を体験、生き生きとした言語と生活の息吹に富んだ短篇小説を創作し、好評を博した。1961年に創作した短篇小説「沙灘上」は農村幹部の生産を指揮する際の作風の問題を扱い、発表後、全国の新聞雑誌で議論を巻き起こした。
　1962年に第二回アジア・アフリカ作家会議に参加、帰国後中国聯絡委員会委員に任命される。
　1976年以降、「通紅的煤」「揮起戦刀的砲手們」などの小説と詩歌、散文、文芸論などを発表した。陝西文聯副主席、中国作家協会陝西分会副主席。

（沐定勝『中国現代作家大辞典』新世界出版社　1992）

著書

研究資料

『中国当代文学研究資料　王汶石專集』陝西人民出版社　1984.5

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