Wáng Ruòshuǐ
王若水
おう・じゃくすい

（1926-　）

略歴

　王若水、湖南の人。1926年生まれ。1946年北京大学哲学系に進学。1948年に中国共産党に加入。1950年末に『人民日報』に入り、編集を担当、長期に渡り、新聞の理論、宣伝、評論工作に従事、1977年より『人民日報』副編集長となる。第五回全国人民代表および中共紀律検査委員会委員を務める。その他、中国社会科学院哲学研究所の研究員、『中国大百科全書・哲学巻』編集委員、遼寧大学哲学系栄誉教授、全国弁証唯物主義研究会理事を兼任した。米国伝記研究所は王若水の名前を「国際傑出指導者名録」に収めた。　文化大革命終結後、王若水は積極的に思想解放運動に参加し、二つの「凡是」と個人迷信を批判した。八十年代初め、一系列の文章を執筆し、社会主義人道主義と社会主義条件下における「異化（疎外）」の問題を提起した。これらの問題は広く興味と議論を巻き起こし、同時に攻撃も受けることとなった。1983年10月「精神汚染」クリーン運動のなかで罷免された。1987年8月の「資産階級自由化に反対する」過程において党組織から除名されている。文集に『馬克思主義的認識論是実践論』『在哲学戦線上』『為人道主義辯護』がある。（『智慧的痛苦』三聯書店香港有限公司1989.5）

著作・単行本

『智恵的痛苦』三聯書店香港有限公司　1989.5