Qín Zhàoyáng
秦兆陽
しん・ちょうよう

（1916～1994.10）

秦兆陽小伝

　男、漢族、1916年生まれ、湖北省黄崗県の人。
　1937年武昌郷村師範学校を卒業後、一年間小学校教師を務める。
　1935年前半から1938年にかけて、武漢の新聞および上海の漫画雑誌に、漫画や散文、詩歌を発表した。
　1938年8月に陝甘寧辺区に行き、革命に参加、陝北公学分校および魯迅芸術学院美術系に学ぶ。1939年以後、晋察冀辺区や冀中平原に赴き、華北聯合大学文藝学院美術系教師、雑誌新聞の編集人、大衆団体組織などの仕事を行なった。
　1946年から短篇小説を発表しはじめ、1948年には美術の仕事を放棄して、全面的に文学創作の道を歩むようになった。北京入城後、『人民文学』小説組長、『文芸報』執行編集委員、『人民文学』副主編などの職についた。
　1958年以後、広西に下放。
　1979年、北京に戻り、人民文学出版社副総編集、隔月刊文芸誌『当代』の主編を務める。
　主な作品は、中短篇小説集『平原上』『幸福』『農村散記』『女児的信』『一封拾到的信』『秦兆陽小説選』、童話『小燕子万里飛行記』、長篇小説『在田野上、前進！』『大地』、評論集『論概念化公式化』『文学探路集』などがある。その作品は時代をしっかりと捉え、激情に満ち、幾度となく受賞、外国語に翻訳され、小学校の教科書に収められた作品もある。