穆木天

Mù Mùtiān
穆木天
ぼく・ぼくてん

 (1900-1971)

穆木天小伝: 

  詩人、翻訳者。本名、穆敬煕、吉林省出身。初期の詩作はフランス現代派の詩作に影響を受けていたが、後に大衆的な詩歌の創作に転向、 詩の民族的な形式と大衆的な風格の探索に努力し、詩と現実の緊密な関係を追及する。 

1918年 日本に留学、東京第一高等学校の予科に入る。
1920年 詩歌の創作を開始。
1921年 創造社に加入。
1923年 東京帝国大学に入学、フランス文学を専攻する。その間、創造社の刊行物上で詩作、数十首を発表、
       後に、そのほとんどが詩集『旅心』に収められるもので、郷土を思い慕う心をうたいあげ、
               憂い悲しむ情調である。フランス現代詩の影響が色濃くみられる。
1926年 帰国、広州の中山大学にて教鞭を執る。
1927~28年 前後して孔徳学校と天津中国学院に赴任。
1929年 吉林大学に赴任、同時にフランス、旧ソ連の文学作品を翻訳する。
1931年 上海にて左翼作家連盟に加入。
   9月 蒲風、楊騒、任釣等と中国詩歌会を組織し、現実主義的、大衆的詩歌運動を提唱する。
1933~36年 『詩歌と現実』『詩歌と平凡』等の論文を書き、形式的詩歌理論と詩作を批判。
          抗日戦争勃発後、武漢に行き、中華全国文芸界抗敵協会に加入、理事となり、
                       詩の刊行物『時調』『五月』の主編を担当。
1938年 昆明に赴き、雲南文協分会の常務理事となる。         
1939~41年 中山大学にて教鞭を執り、同時にプーシキンの『青銅の騎手』、レールモントフの『悪魔』を翻訳。
1942年  桂林に行き、桂林師範学校の教師を務めながら、バルザックの著作の翻訳に続けて従事する。
1946年 上海に戻る。
1952年以降 北京師範大学に赴任。   

(『中国現代文学詞典』上海辞書出版社)
作品集・単行本 

『旅心』 上海書店影印 1989
『平凡集』 – 新鐘書局

 
 
 作成:篠崎 桐也 

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