莫應豐

Mò Yīngfēng
莫應豐
ばく・おうほう

(1938~1989)

莫應豐小伝

 湖南益陽の人。1956年、湖北藝術学院音楽系に入学。1961年に参軍。広州軍区空軍文工団で、音楽と脚本執筆の仕事に従事。
 1970年、軍隊を退き、湖南省長沙市の群衆文藝創作室に就職、文学創作組組長となる。1978年湖南瀟湘電影制片廠に配属され、台本製作の仕事に従事。文学作品の創作は1972年から始めており、長篇小説に『小兵闖大山』『風』『将軍吟』『美神』、系列小説『迷糊外傳』、中短篇小説集『麂山之迷』があるが、『将軍吟』が代表作で、初回の茅盾文学賞を受賞している。
  1989年癌により病死。湖南省文聯副主席、湖南省作家協会副主席、中国作家協会理事を務めた。韓少功が湖南省に病床の莫應豐を訪ねたときのことを「それから?」という文に書いている。その文章によれば、すでに彼が病院を訪ねたときには、体中が腫れあがって、言葉を発することもできなくなっていた。細君の話では、人に支えられて散歩することもあったが、脳に異常を来して、まっすぐ歩くことができず、なんども「それから?」という言葉を繰り返していた、という。

著書

『中国当代作家選集叢書 莫應豐』人民文学出版社 1991.6?

 
作成:青野繁治

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