蕭甘牛

Xiāo Gānniú
蕭甘牛
しょう・かんぎゅう

(1905.陰暦5.15~1981.1.31)

蕭甘牛小伝

 広西永福の人。本名は蕭鍾棠。母親は壮族で、家庭の影響で幼少期から少数民族の伝統民歌を好んだ。1921年、学校をやめ、桂林の織物手工業場に徒弟として入る。1924年、桂林師範学校に入学。執筆活動を開始、特に詩を書くのを好む。1927年梧州に行き、紡織労働者となる。1929年、平楽中学校で教鞭を執ると同時に、民間文藝作品の収集を始める。国民党に殺害された長兄を記念するために、自費で、最初の散文詩歌集『悲訊』を出版。1933年、上海大学文学院中国文学系に学ぶ。抗戦期間教師をしながら、演劇の活動に携わり、抗日宣伝を行なった。それとともに民間文藝の収集と整理を継続。台湾に行き、高山族の文藝資料を大量に収集したこともある。
 新中国成立後、広西人民革命大学で学習し、土地改革に参加した。1953年壮族集中居住区へ行き、民間故事、伝説を発表し始める。1956年、教師の職を辞し、大苗山区に入り、よりよく民間文藝を収集できるように、農民となる。それ以降、豊かな成果をあげ、多くの著作を発表した。電影文学劇本『一幅壮錦』は全国電影優秀劇本賞を受賞している。映画は1965年、第十二回国債電影節栄誉賞を受賞した。
 数十年にわたって民間文藝の資料を収集整理したことは、大きな貢献であった。長期に渡って民族の土壌に根差したことで、その文学創作は濃厚な民族的風格と素朴なすがすがしさに富んだものとなった。

(周明明『中国現代作家大辞典』新世界出版社 1992)

著書
 
研究資料

『中国当代文学研究資料 苗延秀 包玉堂 蕭甘牛研究合集』廣西人民出版社 1986.12

 

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