蕭紅

XiāoHóng
蕭紅
しょう・こう

(1911-1942.1.22)

 蕭紅小伝:

 女性小説家。1911年黒龍江省生まれ。1929年ハルピン東省特別区第一女子中学で学ぶ。1930年親の取り決めた結婚に反対して家を飛び出し、放浪生活に入る。北平女子師範大学付属中学で学んだこともある。1932年だまされてハルピンへ戻る。絶望の中「国際協報」社へ救援を求め、蕭軍の助けを得る。以後蕭軍と同居する。1933年、短編小説「王阿嫂之死」を書く。同年、散文小説集「跋渉」を自費出版し、「看風筝」、「旋風」等の短編小説を執筆する。1934年チンタオで「生死場」の創作に着手する。1935年、魯迅が中編小説「生死場」を「奴隷叢本」の三部に編集し、出版後当時の文壇にセンセーションを巻き起こした。1936年秋療養のため日本へ来る。翌年上海へ戻り、「手」、「牛車上」等の短編小説を執筆する。1937年漢口へ行く。翌年、李公朴の招待に答えて、山西の民族革命大学で教鞭を執る。まもなく蕭軍と別れ、武漢、重慶等の地を転々と流れる。同時に創作に励み、「回憶魯迅先生」及び「朦朧的期待」、「黄河」、「野風的呼喊」等の短編小説を完成させる。1940年病床で、長編小説「馬伯東」の第一部を書く。同年、香港で魯迅を記念して、「民族魂」を書き、更に長編小説「呼蘭河傳」を完成させる。1941年、短編小説「小城三月」を書く。1942年1月22日、香港で病死する。彼女の作品の生活の息吹は細やか、地方色が鮮明、心理描写はきめ細やか、文体は美しく、シンプルで奥床しい格調を持ち、芸術の影響が比較的強い。

 作品集・単行本

『馬伯楽』蕭紅著 創作書社 , 1979.
『生死場』蕭紅著 新文藝出版社 , 1953.
『蕭紅選集』
『蕭紅全集』(上・下)哈爾濱出版社 1991.5
『一代才女的艱辛跋渉・蕭紅小説全集』中国文聯出版公司 1996.5

研究書・関連書

『䔥紅現象』皇甫曉濤/著 天津人民出版社 1991.8
『䔥紅與䔥軍』秋石/著 学林出版社 1999.12
『懐念蕭紅』王観泉/編 東方出版社 2011.5

 

 参考書

『蕭紅伝』尾坂徳次著 燎原書店 1983.1
『䔥紅作品及び関係資料目録』平石淑子/編 汲古書院 2003.1

 
 作成:篠原航平

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