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Shào Zhènguó
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(1948- ) |
邵振国自伝:私はユーモアに欠ける人間である。経歴は大したことがない。しかし深い感情をもって生活を味わうことは好きだ。だから私の作品が人に愉快さや楽しみを与えることは少ない。 私は1948年に北京で生まれた。母はお尻丸出しの私を抱いて写真をとったが、そのときからもう私の小さな顔は難しい表情をして、眉をしかめていた。それから両親について蘭州に引っ越した。そこで中等専門学校を卒業したのち社会に足を踏み入れた。藝術学校から文藝団体に入って、監督やプロデュースをした。今は武漢大学中文系で勉強している。 過去――私の幼年期は、幼稚で愚昧であった。その頃を思い出すと今でも悲しみと後悔を禁じ得ない。「幼年時代」に結婚し離婚もした。本はかなり読んだが、大して意味が分からなかった。沢山の人と知り合った。良き師や良友に恵まれた。それから他の人々にも。いろいろな人から厚意を受けたが、少なからず唾棄と憎悪にもさらされた。私の「幼年期」という仕事が終わったとき、私はようやく生活というものを認識しはじめた。そうだったのだ。生活は私に大した上幸をたくさんもたらしたわけでもなく、私が生活に対してあるいは人々に対して恨みを返すこともない。信じて欲しいが、多くは愛情を返すのだ。魯迅の言葉を借りれば、私は慎んで私の作品を「友人と仇、人間と獣、愛するものと愛さないものに贈る」のである。 (『麦客』作家出版社1986) |
作品集・単行本『麦客』中・短篇小説集 作家出版社 文学新星叢書第二輯 1986.9/1.50元 |
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邦訳「出稼ぎ」(麦客)杉本達夫/訳 季刊中国現代小説 3-4 1987.11-1987.2 |
| 作成:青野繁治 |

