金河

Jīn Hé
金河
きん・が

(1943- )

金河自伝:

私のもとの名前は徐鴻章です。1943年内モンゴル傲漢旗南部の貧瘠山区に生れました。漢族です。 父親から家系図に記載のある八、九代にさかのぼって、みな土を耕して食べてきた農民です。土間は五つ、 傾斜地の畑は十数ムー(1ムー=6,667アール)あり、衣食の心配はありませんでしたが、米を余らせることも めったにありませんでした。
かなり組織だった基礎教育を受けました。1963年傲漢旗新恵中学を卒業し、内蒙古大学中文科に入学 しました。1968年内蒙古大学を卒業し、中国国民解放軍中隊に入り、訓練を受け、1970年内蒙古 赤峰市に配属されニュース報道の仕事をしました。1972年には処女作の短編小説『交鞭記』を発表しま した。1975年赤峰市病院党支部書記兼院長に任命されました。これは、よくわからない、興味もない、 でもしないわけにはいかない仕事でした。このときからニュース報道の仕事に終止符を打ち、文学制作も中断 しました。
1978年なんとか医療の管理の仕事を離れ、中国作家協会遼寧分会に移って、また昔の文学の仕事をしま した。まず、『鴨緑江』という文学月刊誌で、小説の編集をしました。1979年、短編小説『重逢』を発表し、 “文化大革命”の中の情けと恨みを改めて考え、文壇上で論議を巻き起こしました。この年に書いたルポル タージュ『歴史の章』は、全国優秀ルポルタージュ賞をとりました。そして、1980年から専門に文学制作にとりか かりました。
現代の社会生活に近づくため、実際の仕事に触れ、1982年中国共産党鉄*県委員会副書記に任命され、 宣伝、教育、文化、非党員集団を分担して受け持ちました。1984年また仕事の重点が作家協会分会に移り、 分会の指導者的働きに携わりました。

(『中国当代作家百人伝』求実出版社1989)

作品集・単行本

『白色的誘惑』短篇小説集  文化藝術出版社 1988.6

作成:中井晴菜

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