陳火泉

Chén Huǒquán
陳火泉
ちんかせん

 (1908~1999)

陳火泉小伝

 小説家、演劇作家。陳火泉は日本統治期に、日本語教育を受けいていた。専攻は応用化学であった。文学を愛し、飽きることなく勉学に励んだ。戦前は日本語で作品を書いていた。1943年に処女作の『道』を発表し、『文芸台湾』に掲載された。その後多くの論争を引き起こした。また、日本芥川賞優秀作品の候補の一つとして選ばれた。後日、『道』に対する一連の“皇民文学”論争を引き起こし、それはまた日本統治期の台湾人の“アイデンティティ”を考えていく上の重要な作品となった。他の‘跨越語言的一代’の台湾籍の作家同様に、戦後中国語を熱心に勉強し、日本語から中国語に変えて小説を書くようになった。1968年、『憤怒的淡江』出版後、自分には依然として足りないところがあると考え、執筆を一時やめ、文学を独学で研究した。1978年再び文壇に復帰し人生哲学についての散文を書いた。内容は奥深いが、表現はとても分かりやすく人々の心を甚だしく鼓舞させた。彼の作品は、とても多くの読者から熱い支持を受け、愛された。彼の作品は、“暗い夜における灯火”と称され、学校の各学年の課外読み物に指定されている。人生経験の深い作家に贈られる「国家文芸創作特殊貢献賞」「中国文芸協会栄誉文芸賞章散文文芸賞」を受賞している。

(台湾文学網-文学史-陳火泉-個人資料)

作品目録

『悠悠人生路』,九歌出版社,1980年
『青春之泉』(「悠悠人生路」第二集),九歌出版社,1981年。
『個性的発揮』(「悠悠人生路」第三集),九歌出版社,1982年。
『人生長短調』,九歌出版社,1983年。
『活在快楽中』,九歌出版社,1985年。
『人生点線面』,九歌出版社,1986年。
『我思我行』,九歌出版社,1987年。
『人生天地間』,林白出版社,1987年。
『富貴的台湾』,台湾省政府新聞処,1991年。
『活得漂亮而瀟灑』,九歌出版社,1993年。
『快楽不是越多越好』,九歌出版社,1998年。
『活得快楽又精彩』,九歌出版社,2004年。

参考サイト

陳火泉(維基百科自由百科)
陳火泉(百度百科)

 
 作成:岡田詩織

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