陳登科

Chén Dēngkē
陳登科
ちん・とうか

(1919.4.3~1998.10.12)

陳登科小伝

 江蘇漣水の人。1940年、革命に参加。1946年、解放区の新聞に散文や報告文学を発表。1948年最初の中篇小説『杜大嫂』を書き、白描の手法と素朴な言語を用いて、農村女性が革命戦士に成長する過程を叙述した。1951年、中央文学研究所に入り学習、以後、東北人民の敵後方で闘争を堅持する姿を描いた数部の仲篇、長篇小説を発表した。1958年からは、しばしば淮北農村に入り、農民たちが党の指導のもとに故郷の姿を変えていくのを反映した作品を書いている。1963年に完成した『風雷』はこの方面の代表作である。

 文化大革命中は強制的に執筆を中断させられたが、1976年以後、文壇に復帰。長篇小説『赤龍與丹鳳』は20年代の帝国主義の侵入および軍閥の混戦を背景とし、荒波のような農民闘争を描いた。

 彼の作品は多くの農村に題材をとり、濃厚な郷土的息吹を具えており、読者に歓迎された。「土」作家と見なされていたが、近年の創作は「土」性を残しつつも、さらに重厚に、深く、成熟している。

 安徽省文聯副主席、作家協会安徽分会主席などを務めた。

(唐文一『中国現代作家大辞典』新世界出版社 1992)

著作集・単行本

『赤龍與丹鳳 第一部』上海文藝出版社 1979.9

 
 
作成:青野繁治

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