Xìjù
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中国の演劇は、大きく伝統劇と現代劇に分類できる。伝統劇は、京劇、昆劇それから多くの地方劇がある。例えば、上海の滬劇、紹興の越劇など枚挙にいとまがない。布袋戯のような人形芝居もある。伝統劇の特徴は、俳優の隈取りと独特の衣裳や身のこなし、そして「白」と呼ばれる台詞、「唱」と呼ばれる歌による物語や心理の説明、銅鑼や木魚、太鼓などのリズムセクション、二胡、京胡など絃楽器による伴奏などを特徴とする。一方、現代劇は、俳優のセリフと動作、かけあい、などを中心に展開する「話劇」とそこに「歌」や音楽、ダンスを加味するミュージカルないし歌劇など上演形態も様々である。音楽は西洋のクラシックの楽器を基礎として、状況に応じて、エスニックな楽器を用いる場合もある。革命根拠地延安で、京劇団を視察した毛沢東が、京劇の題材が古代の帝王や妖怪の類ばかりであるのを批判して、現代物の京劇をつくるべき、と指示をしたのをきっかけに、社会主義中国になって、革命現代京劇がつくられ、文化大革命時期に盛んに上演されたことは、まだ記憶に新しいが、新時期以降は伝統劇も復活し、話劇も再び上演されるようになるとともに、小劇場スタイルの実験演劇も盛んに上演されるようになった。 |
参考資料(中文)『紅燈記』柳夷/著 新華書店 1949.5 |
参考資料(日文) |