笔记小说

Bǐjìxiǎoshuō
笔记小说
筆記小説

 小説の発展における初期の形式である。筆の向くまま記録した個別の文章、あるいはそれを集めて本にしたものをいずれも筆記という。もし物語の叙述や人物の描写を主 としたもので、さらに虚構の特色を持ち合わせたものは筆記小説と呼ばれる。最初にその姿を現したのは両晋、南北朝の時期であり、鬼神や怪奇現象を語ったもの、または名高い貴族の逸 話を語ったものが多い。一般的な作品の多くは封建制度の糟粕を残し、または封建的道徳の合理性や永久不変性、もしくは輪廻転生、因果応報などを語っている。しかし、巧みな構成、豊かな想像が多く、思想性と芸術性の両方面において、比較的良い作品 も少なくない。例えば、劉義慶の「世説新語」や紀昀の「閲微草堂筆記」などである。

(『中国小説辞典』北京出版社 1990年4月)

作成:田中庸一
 
 

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