短篇小说

Duǎnpiān Xiǎoshuō
短篇小说
短編小説(たんぺんしょうせつ)

 小説の一種。文章は短く、内容は簡明で、人物は集中している。しばしば生活の中の意義に富む一部分を選んで描写し、読者に一部分を与えて全体を窺わせる。中国文学の中で唐宋以来、短編小説はすぐさま盛ん、豊富になっていき、 『太平広記』、『聊斎志異』及び現代文学中の『吶喊』、『彷徨』など、どれも有名な短編小説集である。

(『辞海』上海辞書出版社 1981.11)

作成:橋本俊三

 小説の一種。ページ数は少なく、現実の生活を素早く反映することができる。プロットは簡明で、構成は引き締まっていて、登場人物の数は少なく、場面描写も比較的簡略である。短編小説はしばしば、生活の中で典型的意義を多く持っている横断面を取り出し、主要人物の性格的特徴を描き出すことに力を入れる。社会生活のある側面や断片を反映し、「一部を借りることによって大まかに全体を知ることができ、それによってひとめで伝えたいことの全てを尽くすことができる」、つまり読者に小を以って大を見せ、僅かなことから全てを知らせる。唐宋以来、短編小説は日に日に発達し、豊かになった。蒲松齢の『聊斎志異』、魯迅の『狂人日記』、茅盾の『春蚕』などがある。

(『中国小説辞典』北京出版社 1990)

 作成:河本美紀
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