Lìshǐ Xiǎoshuō
历史小说
歴史小説（れきししょうせつ）

　小説の一種で長編と短編がある。歴史上の人物や事件を通して歴史の一定時期の生活の様相と歴史発展の趨勢を再現し、読者にある程度歴史を理解させ、かつある種の啓示を受けさせている。歴史小説は適当な虚構を許容できる。しかし描写する主要人物と主要事件は歴史的根拠を持つべきである。

（『辞海文学分册』上海辞书出版社　1981）（作成:古嶋佐知子）

　小説の一種。歴史的人物と歴史的事件を題材として創作された小説を指し、長編と短編の別がある。その主な特徴は、歴史的人物と事件の描写を通して、ある時期の社会生活の様子や歴史の発展の趨勢を芸術的に再現し、そこから読者に有益な啓発と審美教育を受けさせる。芸術的には、描かれる主要人物と主要事件には必ず歴史的根拠を要求し、歴史的真実に符合させる。しかし、適度のフィクションは許容され、芸術的な想像を用いて歴史の真実を芸術的真実にまで昇華させてもよい。羅貫中の『三国演義』、姚雪垠の『李自成』などが挙げられる。