Línggǎn
灵感
霊感（インスピレーション）

　形象思惟が潜在意識にまで拡大された結果。思惟の無意識の飛躍と昇華である。形象思惟は、本来は顕在意識領域で進むものだが、潜在意識も大脳に蓄積された情報に対して、意識されない加工を行う。この加工に結果が出ると、偶然の機会に遭ったとき、この結果が意識とつながり、認識上の創造的突破、即ち飛躍と昇華が現れ、霊感現象を生み出す。文学創作において現れる霊感は神霊の啓示ではなく、作家の創作実践中に意識的な活動と無意識的活動が組み合わさってできたもので、偶発性、創造性、瞬時性を持ち、激情などの特徴を合わせ持つ。

（『中国小説辞典』北京出版社　1990）