评书

Píngshū
评书
評書(ひょうしょ)

 「評話」、「大書」ともいう。評書のネタ本には、通常二種類ある。一つは「道児話」(訳注:ちまたの噂話の類)であり、プロットは一つだけで、講談に際してはこのネタ本に基づいて敷衍が行われる。多くは師承関係から、口伝えで授けられた。もう一つのネタ本は、「墨刻児」であり、多くが文学作品に基づいて脚色された。内容は、多くが歴史と小説の物語を語っている。評書の構造はみな若干の単元からできており、山場になったところで「続く」とさせる。ストーリーは込み入っていて、感動的で、急所をついており、人を引付けるものでなければならない。また、人物の行動描写を通して、細やかで、真に迫り、生き生きとした人物の性格を表現しなければならない。例えば、趙樹理の『霊泉洞』は現代の評書小説である。

(『中国小説辞典』北京出版社 1990)

作成:河本美紀

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