肖像描写

Xiāoxiàng Miáoxiě
肖像描写
肖像描写(しょうぞう・びょうしゃ)

 人物描写の方法の一つ。人物の外見の特徴(顔、身体、態度、表情、服装)の描写と塑像を通して、人物の内心活動と性格の特徴を提示する方法。人物が登場する時に肖像描写を行う以外に、プロットが発展していく中で、ぼかしと重層的描写が再現される。例えば、魯迅は小説『祝福』において祥林嫂に対する数々の肖像描写、特に祥林嫂の眼差しの変化に対する描写に対して、彼女の性格の変化と悲惨な運命を深く表現している。肖像描写の技法は数多く、静態描写や動態描写もあり、『三国演義』における関雲長の肖像描写のような、細密画式の細かな描写だけでなく、『故郷』における楊二嫂の肖像のように簡単なスケッチもあり、どちらも「形」で「思想」を表現する芸術効果となりえる。
(『中国小説辞典』北京出版社 1990)
作成:河本美紀

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