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Fēng Zǐkǎi
豊子愷
ほう・しがい
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(1898.11.9~1975.9.15)
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略歴
画家、散文家、漫画家、翻訳家。
1919年 杭州浙江第一師範学校卒業。
1921年 短期視察のため来日。絵画・音楽・外国語を学ぶ。
1922年 浙江省へ帰国。中学校教員に。
1926年 『子愷漫画』著作。
1931年 第一冊目の散集『缘缘堂随笔』を出版。
1939年 浙江大学の助教授に就任。
1952年 上海文史館の館員および中国美術家協会常務理事、全国政協委員等に就任。
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著作
1926年『缘缘堂随笔』豊子愷が初めて出版した散文集
1931年『子愷漫画』豊家の姉弟をモデルにした漫画。作品の多くが子供向けの教材とされている。
1934年『随笔二十篇』
1943年『画中有诗』
1946年『白鹅』/『沙坪小屋的鹅』
1962年『子愷漫画全集』
中国語訳を手がけた作品
『源氏物語』紫式部
『落窪物語』作者不明
『初恋』イワン・ツルゲーネフ(ロシア) |
浙江省の桐乡市石門鎮にある豊子愷の故居「缘缘堂」。現在では豊子愷漫画館も併設されている。
缘缘堂は豊子愷自らが設計したもので、黒い瓦と鮮やかな壁の江南民家である。1938年日本軍の砲火によって壊されたが、1985年にその姿を取り戻した。
漫画館は1998年、缘缘堂の東側に建設された。中国で唯一の漫画館であり、豊子愷の人生・彼の作品紹介の展示のみならず、諸々の有名な漫画家の作品も展示されている。 |
著書・単行本
『率真集』萬葉書店 中華民國35年10月10日初版 上海書店影印 1988.7
『豊子愷文集 藝術巻一』浙江文藝出版社・浙江教育出版社 1990.9
『豊子愷文集 藝術巻二』浙江文藝出版社・浙江教育出版社 1990.9
『豊子愷文集 藝術巻三』浙江文藝出版社・浙江教育出版社 1990.9
『豊子愷文集 藝術巻四』浙江文藝出版社・浙江教育出版社 1990.9 |
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『中国現代文学百家 豊子愷代表作』華夏出版社 1998.1
『豊子愷護生画集選』中華書局 1999.12 |
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『豊子愷漫画全集 第一巻 兒童相』豊陣宝・豊一吟/編 京華出版社 2001.12
『豊子愷漫画全集 第二巻 兒童相・学生相』豊陣宝・豊一吟/編 京華出版社 2001.12
『豊子愷漫画全集 第三巻 社会相』豊陣宝・豊一吟/編 京華出版社 2001.12
『豊子愷漫画全集 第四巻 社会相』豊陣宝・豊一吟/編 京華出版社 2001.12
『豊子愷漫画全集 第五巻 護生画集』豊陣宝・豊一吟/編 京華出版社 2001.12
『豊子愷漫画全集 第六巻 絵画詩歌』豊陣宝・豊一吟/編 京華出版社 2001.12 |
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『豊子愷漫画全集 第七巻 絵画小説・封面挿圖』豊陣宝・豊一吟/編 京華出版社 2001.12
『豊子愷漫画全集 第八巻 彩色画巻』豊陣宝・豊一吟/編 京華出版社 2001.12
『豊子愷漫画全集 第九巻 彩色画巻(精品画集)』豊陣宝・豊一吟/編 京華出版社 2001.12
『豊子愷兒童畫集』上海古籍出版社 2003.4
『豊子愷音楽夜譚』上海人民美術出版社 2004.7 |
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『豊子愷漫画全集』CD-ROM+VCD 浙江電子音像出版社 2003.11 |
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研究書・参考書
『中国現代作家伝記叢書 佛心與文心――豊子愷』汪加明/著 花山文藝出版社 1992
『豊子愷研究』楊暁文/著 東方書店 1998
『豊子愷年譜』盛興軍/主編 青島出版社 2005
『豊子愷研究史料拾遺補論』陳星/著 団結出版社 2009.8
『豊子愷年譜 長編』陳星/撰著 中国社会科学出版社 2014.11 |
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ニュース
『豊子愷児童文学全集』日本僑報社から刊行決定 |
邦訳
『一角札の冒険 豊子愷児童文学全集 第1巻』小室あかね(訳)日本僑報社 2015.10.15
『少年音楽物語 豊子愷児童文学全集 第2巻』藤村とも恵(訳)日本僑報社 2015.11.25
『博士と幽霊 豊子愷児童文学全集 第3巻』柳川悟子(訳)日本僑報社 2015.12.25
『小さなぼくの日記 豊子愷児童文学全集 第4巻』東滋子(訳)日本僑報社 2016.8.2
『わが子たちへ 豊子愷児童文学全集 第5巻』藤村とも恵(訳)日本僑報社 2016.11.25
『少年美術物語 豊子愷児童文学全集 第6巻』舩山秋音(訳)日本僑報社 2017.3.25
『中学生小品 豊子愷児童文学全集 第7巻』黒金祥一(訳)日本僑報社 2017.4.5 |
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作成:大西明果 |