Wáng Yàpíng
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(1905~1983) |
王亜平小伝詩人。本名王福全、号減之、河北咸県の人。早年邢台の河北省立第四師範学校に学び、のちに教育工作に従事、同時に新詩を創作する。1931年袁勃と北平で文学刊行物『紫薇星』を創刊。1932年に中国詩歌会に参加、同会の河北分会の責任者となり、『新詩歌』を編集。1934年青島で『詩歌新輯』、『現代詩歌』、『詩歌季刊』を編集した。1936年、日本に行って文学を学ぶ。抗日戦争勃発後帰国、詩の刊行物『高射砲』を編集し、その後戦地の服務隊に参加、抗戦の宣伝工作に従事した。1946年中国共産党に参加。同年解放区に入り、『平原文藝』を編集。1949年4月から『人民日報』文藝版(欄)の編集工作の責任者となり、『新民報』の編集長となった。建国後は北京市委員会宣伝部文化処処長、市文聯秘書長などの職につく。早期の詩作『都市的冬』などは、暗黒の社会的現実を描写し、反帝国主義愛国の熱情を表現、感情は濃密で激しく、言葉は明確でわかりやすい。抗戦時期の作品「血的闘笠」などは、民間歌謡の形式を用い、農村出身の普通の兵士が戦争において示した英雄的気概と犠牲の精神を表現している。「生活的謡曲」や「火霧」などは都市の罪悪を暴露し、詩人的愛と憎しみを表現している。詩作は明快で素朴、描写に長け、民歌の雰囲気をもつ。筆名に白汀、李蔭、李篁、大威、羅倫がある。 (『中国現代文学詞典』1990 上海辞書出版社) |
主要著作『都市的冬』詩集 国際書店 1935 |
作成:青野繁治 |