沈尹黙

Shěn Yínmò
沈尹黙
しん・いんもく

(1883.6.11~1971.6.1)

沈尹黙小伝

 本名、沈實、字は君黙、後に尹黙と改める。原籍は浙江呉興で、陝西興安の生まれ。早年、日本に留学。1913年北京大学、燕京大学、中法大学教授。1918年、『新青年』の編集に加わる。1929年、河北省教育庁長拝任。人民共和国建国後、中央文史館副館長、上海市中国書法篆刻研究会主任などを歴任。
 1918年1月、『新青年』四巻一期は、最初の白話新詩を発表したが、そのなかの数編は沈尹黙のものである。そのうちの「月夜」は当時好評だった。そのあと「三弦」を発表しているが、イメージとリズムが独特で、一時期、詠み伝えられた。その白話詩は構成を重んじ、表現手法は含蓄に富み、味わいがある。
 旧体詩詞についての造詣も深く、同時に書家でもあって、行書を得意とし、その筆法と書法理論書は一世を風靡した。(于潤琦)

『中国現代作家大辞典』新世界出版社 1992

著作

『胡適・劉半農・劉大白・沈尹黙詩歌欣賞』廣西教育出版社 1989.6

 
作成:青野繁治

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