Féng Nǎichāo
馮乃超
ふう・だいちょう

（1901－1984）

馮乃超小伝：

ペンネームは馬公越、馮子韜など。広東南海の人。1923年日本の第八高等学校理科を卒業後、京都帝国大学哲学系に入学。1924年東京帝国大学哲学系社会学科に転籍。ほどなく美学及び美術史に専攻を変える。当時は唯美的傾向の詩を発表、象徴派詩人と評される。大革命失敗後、李初梨、朱鏡我などと学問を捨てて帰国、後期創造社の中堅どころとなる。1928年『創造月刊』『文化批判』の編集員となる。同年中国共産党に加入。帰国後、前後して上海芸術大学、中華芸術大学、華南大学、群治大学などで教鞭を執る。鄭伯奇らと中国芸術劇社を組織。1930年中国左翼作家聯盟の準備工作に参加。左聯成立後、最初の党団書記となる。その後文化総同盟党団書記にもなる。1937年『戦闘旬刊』を創刊、抗日戦争の宣伝をした。1938年軍委政治部第三庁の仕事に参加。中華全国文学藝術界抗敵協会理事兼組織部副部長となる。1940年中共中央長江局の指導する文委工作に参加。1946年香港へ行き、中共中央華南局文委書記をつとめる。建国後、中央宣伝部幹部処処長、政務院文化教育委員会副秘書長兼人事処長、人事部副部長、中山大学副校長、党委第一書記、北京図書館顧問などの職を歴任。

 作品単行本

『冯乃超卷』周良沛编选（中国新詩庫 / 周良沛編序, 第1辑）长江文艺出版社, 1988.6