何士光

Hé Shìguāng
何士光
か・しこう

(1942-    )

何士光自伝:

 私は、1942年に貴州省貴陽市に生まれた。1964年に貴州大学中文系を卒業後、黔北鳳岡県で県立中学の教師と村立中学の教師を勤めた。「4人組」粉砕後、1977年に小説の発表を開始、1981年には貴州省文聯に移り、専業創作を開始。現在、第6期政治協商会議委員、中国作家協会理事、中国作家協会貴州分会副主席。

創作経験の一滴

 一人の人間が、どうしても何かを書かなければならないとき、彼はそれをきっと書き遂げられるだろう。著作が彼を必要とするのではなく、彼には書く必要があるからだ。たぶん彼は著作を離れたとき、ほかの何かによって深くまた長く引きずられることはないだろう。どれだけ書けるか、それはもちろん彼自身に決定できることではない。内容や様式に至っては完全に毎日の生活と心の動きに左右される。彼は書かなければならなくなると、文学という大河から一杓の水を汲んでのむのである。彼に出来ることは、書く必要があり、また書くことができるときに、まじめに書きつづけることだけだ。それ以外のすべては、彼の能力の外にある。彼がかまっていられることではないのだ。

(『中国当代作家百人傳』求実出版社1989)

作品集・単行本

『故郷事』短篇小説集 四川人民出版社 1982.5/0.70元
『似水流年』長篇小説 貴州人民出版社 1983
『草青』中篇小説 四川人民出版社 1983
『梨花屯客店一夜』短篇小説集 貴州人民出版社 1983

作品リスト

「郷場上」短篇小説『人民文学』
「青磚的楼房」中篇小説 『人民文学』1984.4

受賞作品

「郷場上」1980年全国優秀短篇小説奨
「種包谷的老人」1982年全国優秀短篇小説奨

邦訳

「旅立ち」(離家) 井口晃/訳 『季刊中国現代小説16』蒼蒼社 1991.1

作成:青野繁治

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