柯藍

KēLán
柯藍
か・らん

(1920 ~ )

柯藍小伝

 本名唐一正、湖南長沙の人。1937年湖南第一師範修業後、徐特立の紹介で延安に赴き、翌年、中国共産党に加入。陝北公学および魯迅藝術学院第二期文学系を卒業の後、陝甘寧辺区文化協会『辺区群衆報』の記者、主編を担当。

 1940年から柯藍の筆名を用い始める。1944年に発表した『洋鉄桶的故事』は、解放区で最初に章回体形式を用い、人民の抗日闘争を反映した中篇小説である。翌年には、辺区の大生産運動を反映した小説『紅旗呼啦啦飄』を書いた。

 全国解放後、上海『労働報』副社長兼編集長に就任、上海市文聯党組副書記など様々な指導的職務に就く。その間、上海の労働者の闘争生活を描いた映画シナリオ『彩車曲』と『鉄窗烈火』を書いた。

 1963年、湖南に戻り、専業文学創作に従事。文秋との共同で、『秋収起義』を書き、その後『風満瀟湘』と改題した。更に当地の農業建設過程における二つの路線の闘争を描いた『瀏河十八湾』などの作品を書いた。散文「空谷回声」は映画『黄色い大地』に脚色され、国際的な賞を受賞した。

 彼の作品は言葉が洗練され、詩的情緒にあふれ、哲理にも富んでいる。

 1979年、北京『紅旗』雑誌社の文芸部責任者に配属され、退職までその職にあった。

易冰枚『中国現代作家大辞典』新世界出版社 1992

 
 

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