李寛定

Lǐ Kuāndìng
李寛定
り・かんてい

(1945- )

李寛定小伝:

 1945年貴州北部の没落した家に生まれる。幼くして父を失う。幼年期は農村で過ごしたが、暮らしはますます清貧となった。苦役をしたり、教師になったり、文藝関係の編集の職についたこともある。1982年、北京作家協会文学講習所で学び、卒業後、専業創作に従事する。作品は主に生の苦しみ、性の抑圧、婚姻の束縛をめぐって、中国の西南山岳地帯に住む女性の純朴さ、善良さ、不幸を描き出している。既に出版された作品には、中・長篇系列小説『女児家』の前7巻、すなわち『小家碧玉』『大家閨秀』『良家婦女』『山月儿』『山雀儿』『山林恋』『荒林野妹』『愛的価値』『愛的枷鎖』などがある。ほとんどの作品は、リアルで、自然で、もの悲しく感動的であり、濃厚な郷土の息吹を具えている。当代の青年とりわけ大学生に大量の読者を有する。

(『浪漫女神』作家出版社1986)

「良家婦女」は、1985年北京映画製作所にて映画化。邦題「トンヤンシー 夫は6歳」。監督は黄建中。主演女優は叢珊。

作品集・単行本

『浪漫女神』長篇小説 当代小説文庫 作家出版社 1989.6/4.80元

作成:青野繁治

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