Lú Xīnhuá
盧新華
ろ・しんか

（1954-　）

盧新華小伝：

　盧新華、1954年1月28日江蘇省如皋に生まれる。少年期は軍隊で働いていた父親について山東長島一帯で過ごした。
　1968年長島中学を卒業したのち、原籍の江蘇に戻って挿隊。1年後、当地の高明中学高級中学部に入学する。1973年卒業後、募集に応じて解放軍入隊。山東曲阜駐留軍の某部隊五連隊で偵察班長をする。1977年退役後、江蘇南通のディーゼル機械工場で働き、同年末大学入試復活後の第１期生として復旦大学中文系で文学を専攻した。
　1982年2月、卒業後上海『文匯報』文藝部に配属。1986年9月アメリカに私費留学、カリフォルニア大学ロサンゼルス分校東亜言語文化系に学び、1988年8月文学修士の学位を取得。現在ロサンゼルスに定住。
　新時期の「傷痕文学」運動の代表的短編小説「傷痕」は、盧新華が復旦大学中文系一年に在学中の処女作で、大きな波紋を投げかけ、中国内外の文壇に広く注目された。その後、彼は続けて短編小説「典型《、中編小説「魔」、長編小説『森林之夢』などを発表し、出版した。『細節』は彼がヨーロッパやアメリカを12年間放浪した後の最初の作品である。
　盧新華は1979年に中国作家協会に加入し、中国作家協会上海分会理事、上海市青年聯合会常務委員、第四次全国文代大会代表も務めた。

（『細節』作家出版社　1998）

作品集・単行本

『魔』中編小説　百花文藝出版社　1979.10／0.21元
『細節』作家出版社　1998.12／12.00元

邦訳

『傷痕』工藤静子、西脇隆夫／訳　日中出版