安波

Ānbō
安波
あんは

安波小伝:

 現代劇作家であり、音楽家でもある。山東省・牟平県出身。1935年に共産党主義青年団に入団し、同年中国共産党に入党。革命事業に、従事した。1937年10月に延安に赴き、陜北公学、次いで延安魯迅芸術学院で学ぶ。翌年5月から、同学院に勤め、7年もの間、教務科長、主任及び研究員などの職務を歴任した。1945年西北文協短期大学で「秦腔《(陜西省の地方劇)と「説書《(中国式の講談)を研究した。1946年延安を離れ、熱遼解放区にて文芸指導の職に就き、東北魯迅文芸学院党委員の副書記及び音楽部長、東北人民芸術劇場長、中国音楽家協会熱遼分会主席、中国共産党熱遼委員の宣伝部副部長及び文化部長を歴任した。1964年、中央音楽学院院長に調任し党委員の書記も兼任する。また、中国文連委員、中国音協常務委員や第3回全国人民大会代表に選ばれる。彼は早くから、創作活動を開始していた。短編「一週間《は、1934年に発表された。延安にいた時代に、歌で労働者・農民・兵士を励ますような文芸作品を多く創作した。彼と王大化などが創作した「兄妹開荒《は、延安文芸座談会の後、最も早く現れた斬新ですばらしい秧歌劇(田椊え踊りから発展した歌舞劇)であった。新中国成立後、現代劇『春風吹到諾海河』歌劇『軍民行進曲』『記念碑』(厳正などとの合作)『草原烽火』長詩『雷鋒頌』及び革命の歌を数多く創作し、民衆に多大な影響を与えた。彼はまた、『秦腔音楽』『東蒙民歌選』『東北民間歌曲選』を編選・編集も行った。

(『中国現代文学辞典』華岳文芸出版社出版発行 1988年)

 作品集・単行本
 邦訳
 作成:黒竹 淑子

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