LǐJiérén
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(1891~1962) |
李劼人小伝小説家、文学翻訳家。本名李家祥、四川成都の人。1907年四川高等学堂附属中学堂に学ぶ。1911年四川保路運動に参加。1912年創作を開始。1915年以後、『四川群報』『川報』の編集長をつとめ、『星期日』週刊を創刊、社会の暗黒を暴露する短篇小説および評論を発表。1919年フランスに渡航、苦学しつつ、パリ大学などで学び、同時に文学創作と翻訳に従事した。1924年に帰国、『川報』編集者、国立成都大学教授をつとめ、嘉楽紙廠を創設した。1936年日清(甲午)戦争を反映し、内地人民の帝国主義侵略と清王朝腐敗統治への反対を引き起こした長篇小説『死水微瀾』および『暴風雨前』を発表している。1937年に四川保路事件を題材として歴史小説『大波』を発表し、比較的大きな反響を巻き起こした。抗日戦争がはじまると、積極的に抗日救亡運動に参加し、中華全国文藝界抗敵協会成都分会常務理事をつとめた。建国後は四川省政治協商会議副主席、中国作家協会重慶分会副主席、中国文聯委員などの職についた。作品は多く清末民初の四川地区の重大事件に取材し、多くの各階層の人物によって、広い社会生活の画面を反映し、強烈な愛国主義的感情と濃厚な地方的色彩を表現しており、文章は洒脱で自在、人物の描写は真に迫る。20年代から40年代には、フランス文学の翻訳にも従事し、訳した小説と劇本は二十余りにのぼる。 (『中国現代文学詞典』上海辞書出版社1990) |
筆名老懶、菱楽、抄公、懶心 |
主要著作『人心』(長篇小説翻訳 モーパッサン作『我等の心』(Notre cœur)の翻訳か? 中華書局 1922) 『死水微瀾』(長篇小説 中華書局 1934 作家出版社 1955) |
邦訳 |
作成:青野繁治 |