Chén Huāngméi
陳荒煤
ちん・こうばい

(1913～)

陳荒煤小伝：

　本名陳光美、初期の創作では、荒煤と署名、上海生まれ、湖北襄陽の人。
　1927年の大革命時期に共産主義青年団に加入。1928年から1930年にかけて、漢口の湖北省立第二中学商業専科学校に学ぶ。1932年盛家倫、呂驥、張庚らと知り合い、武漢左翼戯劇家聯盟、反帝大同盟に加入、同年、中国共産党に加入した。
　1934年秋、北平の『文学季刊』に最初の小説「災難中的人群」、この時期の大部分の短篇小説は、『憂鬱的歌』『長江上』の2作品集に収録された。1933年秋に上海へ行き、前後して上海劇聯および左聯の仕事に参加した。
　1938年延安へ行き魯藝戯劇系で働く。後に文学系主任となり、報告文学の著作に十次した。「陳賡将軍印象記」「劉伯承将軍印象記」を書いている。40年代初めには、短篇小説集『在教堂裏歌唱的人』を出版。
　1942年延安文藝座談会に参加。
　1946年から49年にかけて、晋冀魯豫辺区、石家荘、天津、武漢などで、文化宣伝方面の指導工作を担当し、注意力は、それにともない次第に文藝理論方面へと移り変わって行く。
　1952年から1964年までの間は電影局副局長、局長、文化部副部長を担当し、大量の映画方面に関する文章を執筆した。
「文革」後は仕事に復帰し、社会科学院文学研究所副所長、作家協会副主席、中国電影工作者協会副主席、第七期全国政治協商会議教育文化委員会副主任、文化部副部長及び文化部、社会科学院文学研究所顧問などの職を勤めた。（瞿勃）

『中国現代作家大辞典』新世界出版社　1992年

著書・単行本

『劉麻子』短篇小説集　天馬書店　1935
『憂鬱的歌』短篇小説集　文生　1936
『長江上』短篇小説集　文生　1937
『打鬼子去』劇本　武漢文委会政治部　1938
『突変』中篇小説　桂林東明社　1942
『模範党員申長春』報告文学　華北書店　1943
『在教堂裏歌唱的人』短篇小説集　桂林雅典書屋　1943
『一個人的覚醒』短篇小説集　重慶雅典書屋　1945
『論工人文藝』文論集　武漢文藝　1949
『農村新文藝運動的開展』文論集　武漢文藝　1949
『新的一代』報告文学集　新文藝　1951
『為創造新的英雄形象而努力』文藝論集　人民文学出版社　1952
『荒煤短篇小説選』人民文学出版社　1980
『解放集』文藝論集　上海文藝出版社　1980
『回顧與探索』文藝論集　社会科学出版社　1982
『荒煤散文集』人民文学出版社　1983
『荒煤文学評論選』湖南人民出版社　1983
『攀登集』電影論文集　中国電影出版社　1986
『電影文学論文選』(上・中・下)北岳文藝出版社　1986
『荒野中的地火』散文集1987
『夢之歌』散文集　1988
『荒煤選集　第一巻　小説　報告文学』四川文藝出版社　1990.6
『荒煤選集　第二巻　散文・文論』四川文藝出版社　1990.6